2007年07月16日

He219と夜戦のエース

第二次大戦では多種多様な戦闘機が設計されましたし、多種の夜間戦闘機が洋の東西で使われていますが、意外なことに夜間専用にはじめから設計された戦闘機というのはHe219"ウーフー"とTa154とブラックウイドウだけです。実際のところTa154は遅すぎたし、ブラックウイドウは活躍の場がほとんど無かったので、専用の夜間戦闘機として設計されて実戦で活躍したものはウーフーだけということになります。

he219.gif

夜戦はJu88やDo217など爆撃機改造の機体が主体でしたが、これらの機体はもともと高機動できるように設計されていないので敵の爆撃機が急な回避をした場合などに追従がむずかしいのです。そのためやはり戦闘機が必要になってきます。

たとえばウーフーの特異な外観特徴として操縦席が非常に前にあるというのは夜間戦闘機としての特徴と言えます。
双発戦闘機の場合にはBf110のように機首に機銃を集中配置するのは合理的なように思えますが、夜間の場合に発射炎で目がくらんでパイロットの夜間視力がなくなってしまいます。夜間戦闘機がレーダー手が別なのはレーダー操作に専念するためもありますが、レーダースコープのような明るいものをみると暗闇での視認能力が下がるのでパイロットはスコープを見れないということがあります。それだけ夜間視力は重要な訳です。
ウーフーではそのために機銃は胴体のポンツーンに収納して後部におき操縦席を機銃より前に配しました。しかしこのためにパイロットが脱出するときにプロペラに当たる可能性が高くなります。それを避けるためにウーフーでは世界初となった射出座席を装備した訳です。

また曲面が多いキャノピーも夜間の反射を考慮していました。ヴィルデザウに使われたBf109のようにキャノピーに平面が多いと夜間ではサーチライトの光を反射して見にくいそうです。

He219が配備されているのは最重要なルール地方前面を守るVernoのNJG1です。これは有名な夜戦のエースパイロットである、ヴェルナー・シュトライプ率いる部隊で、まるでJV44の夜戦版のような強力な部隊です。他にもシュナウファーやレントなど100機クラスの夜戦エースが所属していました。
NJG1はゲームでも一番活躍するでしょう。この部隊は敵に夜戦が含まれていても返り討ちにできるので、ゲームでもメインテナンスフェーズではこの部隊の稼働率を上げることがキーです。
DTRではエースの撃墜と昇進に関するルールがあります。

ウーフーの性能は優れたもので、DTRのゲーム中でも英の夜戦やモスキートを撃墜できるのはウーフーだけです。
とはいえウーフーも上層部の無理解やハインケルに対する政治的な冷淡な対応により十分な機体が量産されるというにはいたりませんでした。これはDTRにもR&Dのルールとして反映されています。またオプションルールとして早期配備が選択できます。ゲームバランスを取るにはいいですが、地上レーダーがまず捕らえられなければどうしようもないため、おそらく戦局をそう左右するには至らないと思います。

ウーフーの有用性をシュトライプが上奏したのにミルヒが「シュトライプならどんな機体でもそのくらいの戦果はあげられるだろう」と冷たく言い放った言葉は有名で、ハインケルに対する態度とともに端的に夜戦に対する無理解が感じられます。

昼戦隊は自軍の攻勢作戦に随伴して使えるのに対し、夜戦隊は防御にしか使えないので軽んじられがちです。特に戦術空軍的なルフトバッフェではそうした傾向があったかもしれません。
しかし自軍が劣勢になった時ににわかに育てることが出来ないものでもあります。このことから夜間戦闘部隊は国の戦略眼というものが問われる兵力であると言えるでしょう。
posted by Y.Sasaki at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | HPS : Defending the Reich | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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