2007年02月04日

PC時代の机上演習

さて、次のテーマとしてコンピューターシミュレーションゲームにおける現代戦プロフェッショナルゲームを取り上げていこうと思います。

これらはどういうものかというと、ダニガンやリチャードバーグのようなゲームデザイナーが作ったシミュレーションウォーゲームではなく、現役・退役の実際の軍人によってデザインされたものです。また、どれも実在のCOGSC、CSTやJUNUSのような米陸軍・海兵隊の指揮官養成のトレーニングセンターで使われたもの、あるいは実際に使われているものをベースにしています。それをパソコン用に手直しして市販したもので、米軍としても安いプラットフォームでトレーニング機材を普及させることができます。

たとえば次のようなゲームがあります。

HPS : Decesive Action
米陸軍のJim Lunsford大佐がデザインした師団・軍団クラスのシミュレーションです。
この中では一番スケールの大きなものですが、HPSにはこのほかにもPoint of Attack2というHPSとUSAFのコラボで製作した戦術級ゲームもあります。

TacOps (Ver.4)
米海兵隊のI.L.Holdridge(退役)少佐がデザインした師団・旅団クラスのシミュレーションです。
この分野では一番の古株といえます。Mac版が唯一あります。

ProSim : Brigade Combat Team
ProSim : Armored Task Force

BCTは米陸軍のPatrick Proctor大尉がデザインした旅団・タスクフォースクラスのシミュレーションです。これはJUNUSで使われていたシステムを元にしています。
ATFはBCTを中隊・大隊クラスに細分してさらに細かい戦術面での再現を目指したシステムで、ATFエンジンをベースとしたフォークランドや中東のシナリオもありシリーズ化されています。

(ちなみに前述のWar over Vietnamも実際の米空軍のThe Connectionと呼ばれるシミュレーターを手本にしています)

これらは現代戦をテーマにしていますが、朝鮮半島やフルダギャップのように現実の場所が舞台ではありません。場所は仮想の戦場のばあいもあり、デスバレーやフォートワースなど演習地を取る場合もあります。またロシア軍やシリア軍など直接的な名称は出てきません。単に自軍は青軍、敵軍(OPFOR)は赤軍と呼ばれます。
しかしユニットやオーダーオブバトルはリアルで現実の米軍(あるいはロシア軍)の兵器であり、砲兵支援のプロセスなども再現されます。
グラフィックはCGやポリゴンの戦車など出てきませんが、シンプルなNATOシンボルのユニットの動きは戦術ドクトリンに沿ってリアルに再現されます。また攻撃命令と進撃フェイズラインのような現実的な目標がプレーヤーに与えられます。

いわば昔で言うところの机上演習をパソコンにアレンジしたものといえるでしよう。
SPIのFire Fightなどはたしか米軍からの委託というのを聞いたことがありますが、ボードゲームではあまりなかったジャンルのゲームとは言えます。

まずこの点では老舗のtacOpsから見ていくことにしたいと思います。

Tally Ho !

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